嶋 久登 特任教授
Profile
ソニー株式会社にてネットワーク対応製品の開発や技術標準化に取り組む。現在ホームネットワークの世界標準になっているDLNAや著作権保護されたコンテンツの伝送技術DTCP-IPなどの開発の中心的メンバー。
また、ネットワーク対応製品のセキュリティ問題にも取り組んできた。
スタンフォード大学コンピューターサイエンス学科修士(MSCS:Master of Science in Computer Science)
科目・専門分野
- 情報ネットワーク基礎論
- 情報セキュリティ
主要な研究テーマ・専門分野
- ネットワークアプリケーション
- ネットワークサービス
- ネットワークセキュリティ
主な研究・実務実績
- ホームネットワーク対応製品の開発
- ホームネットワークプロトコルDLNAの開発と標準化
- 著作権保護のためのセキュリティ技術DTCP-IPの開発と標準化
- IPTVプロトコルの開発と標準化
Message
技術の背景を理解する
新しい技術を学ぶとき、それを知識としてただ覚えるだけだと、それをそのまま使うことしかできません。コンピュータやネットワークの技術の進歩は速いので、大学院で学んだ最新技術も時間とともに変わっていきます。学んだ技術の背景を理解し、いろいろな課題をどうやって解決してきたのかを理解しておくことが重要です。そうすることで、今後新しい問題に直面した時、学んだ知識を応用して新しい解決策を考えることができる人材になってほしいと思います。
ネットワーク技術をつかってより豊かな社会を
最近ではネットワーク技術を用いて機器と機器が連携し、人と人がコミュニケーションを取ることが当たり前になりました。Webサービス、SNSなどのアプリケーションがどんどん広がっています。スマートフォンとクラウド上のサービスを連携させれば、比較的簡単に今までになかったサービスを実現できます。
一方、コンピュータネットワークを通して多くの情報が共有されることになった結果、セキュリティやプライバシーの問題が課題となっています。こういった負の側面についても適切な技術を使って正しく対応する必要があります。IT技術は人々の生活を便利にし、より豊かにするために生まれてきたものです。新しい機能や利便性を提供することでビジネスの可能性も生まれます。学生のみなさんも、大学院で学ぶことで、新しい可能性に挑戦してほしいと思います。