山中 敦之 特任教授
Profile
アメリカン大学国際関係学部国際政治経済学修士課程修了
ランセラー工科大学物理学物理学科学士課程修了
国連開発計画、WHO米州地域局、CSO、個人コンサルタントなどを通じ、15年以上ICTと開発業務に従事
JICA専門家としてルワンダ政府機関のICTアドバイザー中にはルワンダ国ICT戦略作成支援を行う
現在、ルワンダ国青年ICT省兼ルワンダICT商工会議所シニア―・アドバイザー
科目・専門分野
- ICT4D Special Exercises 1
- ICT4D Special Exercises 2
著書
- 『Metamorphosis to a Knowledge-Based Society』, (共著), Global Information Technology Report 2013, World Economic Forum, 2013年
- 『Report on Information Communication Technology for Development Thematic Trust Fund (ICTD TTF) 2002 – 2009, (ed. Raul Zambrano), UNDP 2010年
- 『グローバリゼーションと人間の安全保障、11- 国連開発計画と人間の安全保障』(大久保 史郎編)、日本評論社、2007年
- 『The Report of the Task Force on Financial Mechanisms for ICT for Development』(国際機関のICTD-FM部分), United Nations, 2004年
- 『国連開発計画、その情報通信技術と開発支援』、情報通信bulletin、KDDIエンジニアリング・アンド・コンサルティング(KEC)、2003年
- 『UNDP’s experiences of ICT for Development』, IT4D Workshop, PCMLP, Oxford University, 2003年
Message
ICT4Dを日本から世界に広めるプロフェッショナルの育成を
今回、日本から「情報通信技術と開発 (ICT for Development)」を世界に広めるプロフェッショナルの育成にお役に立てる事を光栄に思っております。
私の家族は1995年1月の阪神大震災で罹災しました。その際に使われた、ICTを使った被災者への情報共有や災害援助活動を知見する事により、ICTによる発展途上国の開発の可能性に目覚めました。その当時は、ICTと開発というのは完全に異端でした。そのため、当時通っていた大学院では、科学技術(特に通信技術)の経済政策(開発政策)を研究しました。
幸いなことに国連開発計画で開発途上国でICTを使った開発に従事する事ができ、「プラクティショナー」としての経験を積むことが出来ました。国連開発計画の本部、世界保健機構の地域局、民間、NGOなどを通じ、間接的にですが、100か国を超える国でのICTと開発に関するサポートを行ってきました。過去18年あまりにわたって、発展途上国で培ってきたICTと開発に関する経験を、今後この道へ進む事を決められた皆さんと共有出来る事は、非常に光栄です。
皆さんが、KICで学ばれることによって得られるプロフェッショナルからの経験は、今後ICTと開発のプラクティショナーとして、キャリアーと経験を積まれる皆さんの大きな手段となると信じております。