神戸情報大学院大学(KIC)の2023年度10月ICTイノベータコース入学生によるTankyu Practice(探究実践演習)の最終成果発表が行われました。
本学の教育方針の根幹となっている1年次必須科目であるこの科目は、「探究実践」(課題を発見する、強みを磨く、現場で仮説検証を実践する)を土台としながらICTスキルを積み上げることで、世界中のどんなフィールドでも活躍でき、人々の幸福度向上に寄与するエンジニアやビジネスリーダーを育成することを目的に開講されています。
今年度のICTイノベータコースの新入生も、オンサイト(教室参加)とオンライン参加のハイブリッドで、国内外からLIVEで授業が進行しています。
学長の炭谷俊樹氏が直接指導する本講義では、様々な課題発見の手法を学び、学生が意識している出身国での課題を共有していきます。さらに、グループ毎に探究実践手法に基づき、課題解決と価値創造の仮説として探究チャートを作成し、人材、独自性、収支の側面から検証と実証を繰り返し、最終回ではグループ毎に一つの課題設定に対し、毎年ユニークな発想で、様々な視点から発表が行われます。今年度は5グループ毎に、下記のような多様な分野のテーマで発表が行われました。
・アフリカにおける持続可能な農業のための意思決定プログラム
・AIチャットボットを含む一連のツールを活用した、あらゆるレベルの英語のスピーキングとライティングの上達を支援するシステム
・電子政府サービス・ディレクトリ(e-GSD)~タンザニアとウガンダの事例から~
・コートジボワールにおけるヘルスケアのための革新的なソリューション
・最良の地図システムによるデリバリープログラム
2023年10月は日本を含むアフリカ、中東等世界14ヵ国から学生が入学しました。それぞれのバックグラウンドを融合させて新たな価値を創り上げていきます。1年次に、この「探究実践」手法の基礎をマスターし、1年次後半からの「特定課題研究A」ではより実践的な仮説検証に移行します。また、2年次からの「特定課題研究B」で、プロトタイプの制作から、実社会への実装を目標にプロジェクトで研究活動に取り組んでいきます。
今後もKIC学生の探究実践を通した社会課題解決へのチャレンジにご注目ください。