修了生からのメッセージ
ICT イノベータコースには、実践的なICT の知識・技術と共に、ICT4D(=ICT を活用した社会開発) に関する専門的かつ実践的な知識やノウハウを学ぶため、多くの開発途上国等の海外からの留学生や国際貢献を目指す日本の学生などが日々研鑽を積んでいます。
平川太一
KICのICTイノベータコースをハロートレーニング制度による1.5年で修了し、孫研究室に所属。修了後、念願叶って開発コンサルタントとして羽ばたく。
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松原 理恵
早稲田大学国際教養学部卒業。ルワンダのシングルマザー支援の取り組みに興味を持ち、社会人経験を積んだ後、KICに入学。アフリカ・ルワンダと日本を、オーダーメイドの洋服で繋ぐ。
私とルワンダの出会いは、早稲田大学で国際関係について学んでいた頃のことです。ゼミの教授がアフリカに詳しい方で、ゼミを通じてルワンダ首都のキガリで「Kiseki Authentic Japanese Restaurant」という日本食レストランを経営している日本人女性を知りました。その方は、現地でシングルマザーの支援にも取り組んでおられ、「私もいつかは日本を飛び出して国際貢献・国際協力をしたい」という思いを抱くようになりました。
大学卒業後は、都内で外資系IT企業に就職して営業をしていました。約7年間の社会人生活を経て30歳になり、社会人としての自信もついたと実感し「大学生のときに志した国際貢献に取り組むときがきた」と決意し、勤めていた会社を退職。日本で唯一ICT4D(ICTを使った社会・経済開発)を学べるKICの門を叩きました。ルワンダに移住して、現地で事業を本格化したいと思っています。
井上 彩加
京都外国語大学卒業
国際協力と情報技術に興味があり、学部卒業後、一度就職した後で2014年神戸情報大学院大学へ入学しました。イノベータコースでは、アフリカの国々やアフガニスタンからの留学生とともに日々学んでいます。授業では特に学生間で協力し開発プロジェクトを考える機会が多く、現場での具体的な計画の立て方等を実践的に学ぶことができます。このような場面ではJICA職員や開発コンサルタントなどの専門家から直接意見を頂くこともできて、非常に恵まれた環境にいると思っています。留学生のクラスメートとともに活動に取り組むことで自然に各国の文化や情勢に基づいた考え方をするようになりました。また、私は文系出身者なのですが、技術系の授業はICTの基礎から順に身につけ、その分野の出身者からも教えてもらうこともありとても満足しています。学生は皆それぞれ自分の特性を活かして興味のある分野をテーマに研究しています。学内外で講演会や会議に参加することも頻繁にあります。JICA関西も近くにあり、国際協力関連情報も入手しやすいこと、また、阪神大震災を経験した神戸に位置しているので防災に関する取り組みに係わることができることもこの場所の利点と考えます。現在私は教育関連の研究に取り組んでいますが、修了後も社会や組織の問題にICTを手段とした解決策を提言していきたいと考えています。
Dédjo Yao Simon
コートジボワール共和国出身
Hello, this is SIMON Dedjo Yao from Ivory Coast, I completed a Master Degree in Geography and a Master degree in GIS & Remote Sensing at University Felix Houphouët of Abidjan. After a few years of professional experience in different projects and especially in the JICA’s project of the “Development of the Urban Master Plan and Transport Master plan of the Greater Abidjan” within the multidisciplinary team of Oriental Consultants Co.Ltd, I realized that I need more skills in the field of ICT (Software Engineering, Programming, Network technology) and ICT4D in order to increase my efficiency and be able to handle real word problems in their holistic dimension. Through JICA’s ABE Initiative (African Business Education Initiative for Youth) program, I got a scholarship and I made the choice to study at Kobe Institute of Computing (KIC) to fulfill my career objectives. At KIC, I belong to Professor Ikuo Sugiyama Lab, a Lab which researches about utilization of ICT for efficient Management of urban area and its development. The research axes of the Lab motivate my choice of that Lab. Personally, I research about the “development of a Flood Alert system for a quasi-real time flood risk information sharing in Abidjan”. I appreciate my Lab research activities which are based on Lab activities with my Supervisor, collaboration with other labs of KIC and Lab of Osaka University (Division of Global Architecture), writing papers and attending conferences and workshops. I hope to get valuable skills during my graduation in order to apply them back to my home country and to set up innovative businesses.