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大寺 亮 准教授 研究室
デジタル時代を生き抜く力を身につけよう
研究室概要
皆さんはデジタル時代に生きています。ありとあらゆる信号がデジタル化し、身の周りに溢れています。特に、デジタル画像はデジタルカメラやスマートフォンの爆発的な普及によって、極めて身近なものとなりました。一般的に、デジタル画像は、物事を記録することを目的として使用されますが、様々な処理を経ることによって、より一層皆さんの役に立つようになります。そこで、当研究室では、デジタル画像を入出力の対象として、人にやさしいシステムを構築することを目指し日々の研究を行っています。これだけデジタル化した社会においては、デジタル信号の処理技術は、極めて汎用性が高い技術と言えます。皆さん自身のアイデアによって社会に対して新たな提案を行う事、そしてそれを実現する確かな実装(実践)力を身につけることで、デジタル時代を生き抜く力を身につけましょう。

主な研究分野・テーマ
当研究室では、画像処理を主な研究分野としながら、学生の興味・関心に応じて「見る(見せる)こと」を総合的に研究しています。普段、我々人間は、五感によって外界の情報を得ています。五感の中でも特に視覚が占める割合は非常に高く、約八割を占めているとまで言われ、見る(見せる)ということの重要性を示唆しています。そこで、当研究室では、コンピュータに見せて理解させることや人間により良く見せることを画像処理によって実現し、社会における課題の解決に応用しています。「画像処理」と一言で言っても、その分野は多岐に渡りますが、現在取り組んでいる大きなテーマとしては、物体の認識・理解、画像の変換、可視化、電子透かし、などが挙げられます。それぞれのテーマにおいては、共通する知識・技術もあるので、研究室内ではお互いに切磋琢磨しながら研究を進めています。
研究・指導方法
当研究室では、考える事と手を動かす事の両輪を上手くかみ合わせ、力強く研究を前進させていくのが大きな活動目標と言えます。当研究室における活動は、ゼミを中心として、1年次には、画像処理の基礎知識・技術を学び、成果の対外発表を目標として進めていきます。1年次から成果の対外発表を行うということは、手法の提案と並行して、実際に手を動かしながら学ぶことになります。トライ&エラーを繰り返し、提案が変更されることも大歓迎です。考えることを止めず、手を動かすことを止めなければ、最終的にどこに出しても恥ずかしくない研究になるでしょう。そのために助言を交えながら背中を押すのが私の役目であり、指導方法です。修士論文をまとめあげるまでには、多くの問題に直面し、多少の苦しみも伴うかもしれませんが、研究室にはお互いに支え合える仲間もいます。そして、その苦しみは成長につながる種ですので、日々の努力の継続によって数年後には芽吹き、多くのものを与えてくれるはずです。未来の自分から「あの時に頑張ってくれてありがとう」とお礼を言われるためにも、今できることを一緒に頑張ってみませんか。
研究室所属学生インタビュー

ビジネスのヒントになる「データの可視化」を実用化したい
- 佐藤 雄紀
高校卒業後、企業(非IT系)へ就職。数年の勤務経験を経て神戸電子専門学校のITエキスパート学科へ入学。その後、より高度で実践的な学びを求めてKICへ。
今取り組んでいるテーマは、騒音のない静かな住宅を探している人が、騒音の大きいエリアを回避できるようなアプリの開発。いわば「騒音情報の可視化」です。元々、“データの可視化”を研究したいと思っていました。例えば人の密集度を色分けして可視化できれば、どこに人が集まっているかが一目で分かり、ビジネスのヒントになります。騒音のテーマはそこから派生したものです。
学生一人ひとりの興味ややりたいことを尊重して指導してくれたり、その興味をより発展的なテーマに導いてくれたりするところがKICのよいところだと感じています。所属ゼミを決めるときに、やりたいと思っていたデータの可視化という分野に適したゼミがどこなのか分からなかったのですが、大寺先生が「うちでやってみたらいい」と言ってくれました。「騒音情報の可視化」も、先生のアドバイスで面白いテーマにすることができました。将来企業や社会でこの研究を役立てるこ
とができればうれしいです。