本学と兵庫県神崎郡神河町との間で、双方の資源を有効に活用した協働による活動を推進し、地域創生と産業人材育成に資することを目的とした包括連携協定を締結しました。
2021年3月26日、締結式が開催されました。
同町とは、昨年から連携を進め、既に下記案件がスタートしています。
・ICTを活用した地域課題解決の検討
本学では探究実践を重きに置いています。
昨年、夏から4名の学生がProject Based Learningとして神河町内に入り研究・実践に取り組んでいます。テーマとしては
「活きた観光案内の提供〜神河町観光ガイドのアプリ化〜」
「過疎地域交通問題解決に関する研究〜MaaS(Mobility as a Service)神河版構想〜」
「若年層が地方で働く機会の創造〜仕事創出と移住促進のプラットフォーム〜」
「交流人口の増加に寄与する〜インフォメーションシェアスタンド〜」
ICTで地域課題を解決することを目指しています。
2021年3月には経過報告を行いました。今後は成果品(デモ)の導入に向けて、企業等との連携も検討していきます。
・ベンチャー企業の研究施設誘致検討
世界的な食料問題が言われて久しい中、新たな解決策としても昆虫食に対する期待が高まっています。国内で昆虫食の供給・研究を行う企業と連携し、新たに神河町内に法人を設立し、ここで養殖技術やICTシステムを構築し、それを国内や海外へ展開することを目指しています。
雇用・仕事づくりや商品開発など地域活性化にもつながる取り組みを目的としています。
・町内中高生を対象としたオンラインによる国際教育・交流機会の提供
KICのイノベーターコースの学生は大半がアフリカや中央・南アジア諸国等からの留学生になります。その留学生たちと神河町の中高生がオンライン上で、英語で各国の情報を共有するプログラムを昨年秋から開始しました。相互の理解を深めること、また、神河町に居ながら国際的な感覚を持てる機会の提供を目的としています。KICのメンバーも半年ごとに、新しいメンバーに引き継いでいく体制とし、今後永く実施していくことを本学も期待しています。
・防災と観光へのヘリコプター活用の検討
東京に拠点を置く一般財団法人国際災害対策支援機構と神河町、神戸情報大学院大学の3者で、災害時や遭難者捜索へのICTと連携したヘリの活用及び平時の観光や交通面での活用に向けた実証実験の取り組みを予定しています。先行的に令和3年2月には、関係者が町内でのヘリ飛行を体験し意見交換等を行いました。