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お知らせ

【バングラデシュODA後記】 プロジェクト終了後もITEE記録更新! 真に自立したICT人材育成システムに期待!!

研究活動

本学が国際協力機構(JICA)より受託し、宮本行庸特命教授を中心に2017年よりバングラデシュで行ってきた技術協力事業「日本市場をターゲットとしたICT人材育成プロジェクト」が今秋9月30日に全ての活動を完了致しました。近年、ICTによる国の発展をもくろむバングラデシュはこれまで自国内でのICT人材の育成に課題を抱え、指標となるITEE(情報処理技術者試験)合格者数は長年にわたり、一桁台の低迷を続けておりました。このITEE合格者を増やすことで、日本企業との商取引や人材交流を促進すること。さらにはバングラデシュ国内で自立的にICT人材を育成できるようになるための道筋をつけることが本プロジェクトの目的でした。

とりわけITEE合格者の増加に向けては、大学生から企業人まで多くの受験者を募るためのキャンペーン活動にはじまり、独自教材の開発、セミナーや模擬試験の実施に至るまで、大きなエネルギーを注いで参りました。プロジェクト開始直後の2017年秋試験では合格者が3名でしたが、2018年は春試験で22名、秋試験で34名(バングラデシュ過去最高記録)、2019年春試験では45名と記録を更新しました。これらの成果はバングラデシュ政府にも高く評価され、昨秋にはバングラデシュ国家プロジェクトへと昇格を果たしました。

現在では、ICT担当大臣主導の下、プロジェクトで開発したITEEシラバスを高等教育に導入するための政府会議が発足するなど、着実にバングラデシュ政府のオーナーシップが発揮されつつあります。そして去る10月27日、プロジェクトの手が離れてから最初となるITEEが実施されました。結果、これまでの上昇傾向を維持し54名の合格者を輩出。国家プロジェクトとして順調な一歩を踏み出すことが出来ました。

今後はバングラデシュ国内にICT教育をさらに浸透、定着させるだけでなく、指導者養成やITEE合格者が活躍するための日バ両国における環境整備などに持続的に取り組む必要があり、まだまだ多くの課題が残されています。宮本特命教授においては、引き続き日バ両国の架け橋として、国内企業に対し、バングラデシュとの経済交流、人材交流の促進を働き掛ける独自の活動を計画しており、新たなステージでの活躍が期待されます。日バ両国を取り巻くICT業界の将来に夢が膨らみます。

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