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【コラム】SDGsとKICの特別プログラム ~バイオマスツアー真庭~

研究活動

本学はICTを使った社会課題解決を実践する大学院です。近年では2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)や内閣府が国家プロジェクトとして推し進めるSociety5.0(高度なテクノロジーにより、経済発展と社会的課題の解決を両立させた人間中心の社会)の実現に向け全学的に取り組んでいます。特にJICA奨学生を中心とした留学生の多くは、母国の発展に貢献したいという想いをもって、環境、エネルギー、教育、医療、農業、経済など様々な領域の課題解決に日々取り組んでいます。KICでは、そういった学生たちを研究活動だけでなく、様々な講義や特別プログラムを通じてサポートしています。例えば炭谷俊樹学長の「創造性開発演習」は、課題の発見から解決までに必要な視点、思考力、創育工夫する力を育てるため、企業から多彩なゲストを招き、様々な課題解決手法をアクティブラーニング形式で体験する刺激的な講義です。また、特別プログラムでは様々な分野のエンジニアリング企業、製薬会社、農園などを訪問し、ワークショップやディスカッションを通じて知見を広めることが可能です。

今夏初めには、ICTイノベーターコースとICTプロフェッショナルコースの学生20数名が土田雅之教授の授業「ICT business Special Experiments」の一環で岡山県真庭市を訪問しました。真庭市は、かつての林業や製材業の環境が厳しくなる中で、バイオマスタウンとして循環型まちづくりを目指しています。視察の中で、真庭市観光局が主催するバイオマスツアーに参加し、地産地消の取り組みを行っている森林組合、バイオマス発電所、町並み景観保存の中心でもある旧城下町などを見学しました。森林組合では、材木からチップを製造する過程を見学し、発電所では地域木質資源燃料によるバイオマス発電のしくみを理解するために実際の木材チップを燃焼させている様子を見学しました。また最後の意見交換では、自国のエネルギー問題に取り組むナイジェリアの留学生が、自国の課題に対して真庭市の循環型エネルギー施策が大変参考になったと感想を述べました。

机上の学びに終わらず、実際に社会に有益なモノを生み出すためには、課題の本質や人のニーズを正確に掴むことが重要です。こうした工場や森林、田畑など様々な「現場」に足を運び、直接自分の目や耳で課題やニーズを確かめるフィールドワークは多くの学生に課題解決に向けた取組みに対するヒントを与えています。

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