1月19日(土)ICTプロフェッショナルコースM1の成果発表会を実施致しました。
成果発表会は1年生が約8カ月間の研究活動「特定課題研究A」の中で得られたデータや成果について、その評価・分析を発表する場です。ひとり一人の学生から個々の研究テーマの設定理由、取り組む課題の背景・現状とそれに対する仮説、これまでの活動とその成果、今後の計画などが発表されました。
研究テーマは、探究実践でこれまで学んだことを活かし、各自の体験や関心事を「自分の強み」と結び付けたものが多くみられました。例えば、熱狂的なサッカーファンである中国出身の留学生は、弱い中国のサッカーをもっと強くして、ファンを増やし中国のサッカーシーンを盛り上げたいという想いで、自分の強みである統計学やデータ分析を利用した「サッカーチーム戦力評価システム」に取組み、パスの成功率やキーパーのセーブ率など様々な指標を基に、選手の特性による最適な戦略を立案する技術に挑みました。
また青年海外協力隊でのボランティア活動を通じ、互助精神の大切さを実感した学生は、震災経験者である研究室の先輩が立ち上げた災害時緊急情報発信システムの開発プロジェクトに参加。災害時、スマートフォン等での情報取集には欠かせない電源確保に向けて、被災者が最短で到達できる電源スポットの位置情報を提供するためのプログラムの開発を担当し、これまでの成果を報告しました。
総括において、炭谷俊樹学長は「どの発表も研究テーマに関わる先行事例をよく調査し、その上で自分のアイディアや仮説を立て、探究的に検証している点でとても良かった」との主旨で好評。また、今後の活動に向けては「小さくまとまらず、研究テーマ、応用技術、応用ノウハウに関して再検討するなど視野を広げてもらいたい」、「自分が取り組むテーマに関して、世界の頂点をまず見て、そこから大いに学びを得て欲しい」等のアドバイスを送りました。