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バングラデシュODAレポート第9弾 ITEEプロジェクト質、量ともに成果

研究活動

本学が国際協力機構(JICA)から受託、実施するバングラデシュにおける技術協力事業「日本市場をターゲットとしたICT人材育成プロジェクト」では、バングラデシュ国内におけるITEE(情報処理技術者試験)の合格者増加と自立的なICT人材教育システムの確立をもって、日本・バングラデシュ間のICTに関する経済交流促進に寄与できる人材を育成する活動を行っております。この度、プロジェクト主担当の宮本行庸KIC特命准教授がバングラデシュへ6度目の渡航(期間9月10日~9月19日)を行いました。

渡航期間中の主な活動として、秋のITEEに向けて実施された模擬試験の結果分析と、それを基にした受験生への指導・動機付けを行いました。また、プロジェクト研修生の初陣となった先の春試験においては、ITPEC(ITプロフェッショナル試験協議会)に加盟する7カ国(フィリピン、ベトナム、タイ、ミャンマー、マレーシア、モンゴル、バングラデシュ)のITEE受験者の内、基本情報技術者試験で1位と3位、ITパスポート試験で2位の成績をバングラデシュの受験者が獲得したことが9月に入り発表され、バングラデシュ史上初となった3名のアジア上位得点者の表彰式も合わせて実施されました。これまで、ITEE合格者数に関しては、前年比の約10倍に増加したこと、またハーフパサー(午前試験か午後試験のどちらか一つだけ合格)においては過去最大であった2014年秋との比較で3倍以上の増加となったこと等、既に本プロジェクトの成果をお伝えして参りましたが、合格者の質という点においても、プロジェクトが実施する教育方法による効果が実証されました。そして、この表彰式から10日後の9月24日、本プロジェクトはバングラデシュの国家事業として正式に承認されることとなりました。プロジェクトは今後、予算、人員、執行権限などの面においてより充実した運営力を発揮することとなります。

この他、2企業・1大学を訪問してのITEE受験奨励、7月末から8月初旬にかけてITEEの指導者研修を日本で受けた6名の研修生による政府への報告会、プロジェクトの進捗や今後の運営についての政府関係者との会議などを実施。宮本特命准教授によると、会議では政府関係者がこのプロジェクトへの産業界参画の重要性を意欲的に説き、国家事業への意気込みを強く感じることができたようです。次回は11月下旬に渡航予定。正式に国家事業となった本プロジェクトの運営会議に出席する予定となっています。

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