去る2月27日、Practice of Creativity Development(ICTイノベータコース M1対象 講師:炭谷俊樹学長)の中で、本学非常勤講師 田村大先生※による特別講義“KIC: Service Design Workshop”が実施されました。Practice of Creativity Developmentは課題発見や解決のために必要な創意工夫の力や柔軟な思考力を鍛え伸ばすための授業であり、アイディア創成や発想法などに関する様々な手法を取り入れながら、アクティブラーニング形式で学びます。全15回の講義を通じ、ゲスト講師を多彩に招聘し、オムニバス形式で実施されるのも特徴です。特別講義は午前と午後の2セッションで行われました。午前はノートPC、カメラ、自転車、弁当といった身の回りの商品やサービスを「携帯可能かどうか」、「リサイクルできるかどうか」等の指標で属性分けをする「デザイン観察」のトレーニング、午後は新しい商品やサービスの提案と、それを利用した顧客が得られる体験について、受講者である学生がグループでのプレゼンテーションを行いました。海外旅行をテーマに「ロストバゲージした際の荷物トラッキングサービス」を提案するグループや、食の安全をテーマに、「弁当に使用される食材情報提供サービス」を提案するグループなどがあり、いずれのプレゼンテーション対しても、サービスそのものの価値や信頼性の担保について学生間で深い議論が展開されました。様々な商品やサービスを利用する顧客を固定観念なく、客観的に分析することで、より良い顧客体験を提供できることを体感的に理解する機会となりました。
※田村大先生
博報堂イノベーションラボ研究員のちに独立。
東京大学i.school共同創設者、株式会社リ・パブリック共同代表。
神戸情報大学院大学非常勤講師。