神戸情報大学院大学(KIC)は、2024年10月9日と11月7日に姉妹校である神戸電子専門学校との連携授業を実施しました。
この連携授業は全2回実施され、第1回目は神戸電子専門学校のIT学科とAI学科の学生約600名を対象にウェビナー形式で行われ、第2回目は対面式で、IT学科、AI学科、そして日本語学科の学生を対象に実施されました。
第1回目の授業では、IT業界での働き方やトレンド、楽しく働くためにはどうすればよいのかについて、入学したばかりの1年生から就職前の2~4年生の学生に向けて、KICの小藪准教授が講義を行いました。また、より良い働き方を見つけるために、自分の人生を振り返り、「いつ、どんなときにやりがいを感じたか」「充実していたか」あるいは、「どんなときにやる気をなくしたのか」「気持ちが落ち込んだか」というモチベーションの変化に焦点を当てて、過去の経験を整理していく「モチベーショングラフ」を書く時間も設けられ、就職活動を終えた学生だけでなく、これから活動を始める学生にとっても貴重な時間となりました。終了後のアンケートでは、「何のために働くのかを考えるきっかけになった」、「IT業界の最新トレンドや働き方の多様性について学べた」、「モチベーショングラフを使った自己理解の方法が参考になった」などの声が寄せられました。
第2回目の連携授業では、岩本久教授が対面形式で大学院の体験授業を行いました。内容は、AI(人工知能)の機械学習の一つである「教師なし学習」を使用して、ノイズを取り除く方法を体験するものでした。KICでは、理系学部出身だけでなく、ITを学んだことのない文系学部出身の方々にも基礎から学べるカリキュラムを提供しています。今回の授業では、AIの原理やPythonプログラムに不安のある学生にも理解しやすい内容となるよう配慮しました。
授業後には、岩本研究室を訪れ、研究室の雰囲気を体験、普段は大学院に入る機会がない学生たちが、授業終了後に2時間もの間研究室に残り、教授や在校生と交流を深めました。研究室を訪れた学生からは、「大学院の研究内容を見ることができてよかった」、「姉妹校とは知っていたが、なかなか建物に入る機会がなかったので、このような場を設けてもらえてありがたい」、「継続的に連携授業を実施してほしい」といった感想が寄せられました。
KICは、今後も姉妹校との神戸電子専門学校との連携を通じて、学内外のIT人材の育成に寄与して参ります。