2024年9月30日(月)、神戸情報大学院大学(KIC)にて「創造性開発演習」の学生グループ発表がおこなわれました。
「創造性開発演習」とは、本学で行っている授業の1つで、社会課題に対し、様々な可能性を検討し、創造的な解決策を生み出すことを目的とした授業です。学生たちは、講義の中で「質問力」や「SCAMPER法」などの手法を学び、ゲストスピーカーから刺激を受け、自身の創造性を高めています。この日は、今まで講義で学んできた集大成として学生たちが感じる社会問題に対し、独自のアプローチによる解決策を発表しました。
今回取り組んだテーマは以下の3つです。
・国内のIT人材不足対策
・防災対策(市民の防災意識を高める方法)
・薬局での待ち時間を価値時間にシフト
国内のIT人材不足対策
最初のグループは、日本国内のIT人材が不足している問題に対し、ITのイメージアップが解決のカギの一つだと考えました。そこでITの仮想世界を作ってはどうかと提案しました。IT×アミューズメントやIT×温泉という具体案がある中、発表ではIT×アミューズメントのイメージとして、AIで製作したイメージビデオを放映するなどの工夫がされていました。
防災対策(市民の防災意識を高める方法)
2つ目のグループでは、市民の防災意識を高めるために推し活を活用できないかという視点で解決策を考えました。市民の防災意識が低く能動的に情報を取りにいかないといけないという問題意識に対し、エンターテイメント型の事業と連携し、楽しみながら防災意識を高められる施策を発表しました。具体案として、実際に起こりえる災害からの脱出ゲームを企画し、アイドルやアニメとのコラボさせる案を提示しました。こちらのグループでは、読み上げソフトを利用したイメージ動画を製作し、発表をしていました。
学生が制作したイメージビデオ(脱出ゲームの導入映像をイメージ)
薬局での待ち時間を価値時間にシフト
最後のグループでは、薬局での待ち時間に着目していました。長い時間を短縮するのではなく、価値時間に転換することで有意義に活用できる施策を発表しました。薬局内のインテリアを「自然」をテーマにした空間に変更する案や、待ち時間中に薬に関する知識を深めるセミナーを行うなど、訪れる人々が心身共に充実できる仕組みを提案。実際の流れを説明する際には、寸劇も取り入れる工夫が見られました。
最後に、授業を担当する炭谷俊樹学長は、「3チームとも授業で習ったツールやスキルを見事に使いこなしており、素晴らしい発表でした」と、学生たちへの激励の言葉を送りました。