神戸情報大学院大学(KIC)は、例年JICAによる課題別研修「ICT案件形成能力向上」の受け入れを行っており、ICTを活用した開発課題の解決プロジェクト形成能力の向上支援を行っています。2024年度の初回の研修は、6月から7月にかけて約1か月間実施され、15カ国から計15名の研修員がKICを訪れました。受け入れ国はバルバドス、ベリーズ、ベナン、ボツワナ、カーボベルデ、ボツワナ、コスタリカ、ジブチ、マリ、ナイジェリア、ペルー、南スーダン、タンザニア、ルワンダ、セントビンセントおよびグレナディーン諸島(順不同)です。
※課題別研修・・・日本側が研修内容を企画・計画し、開発途上国に提案する研修です。日本が有する知識や経験を通じて途上国が抱える課題解決に資するよう、国内の多くの関係団体と連携しつつ実施しています。病院管理のノウハウ、地方自治制度、また伝統的な農業技術から最先端の科学技術に至るまで、多岐に亘る分野をカバーしています。(JICA HPより引用)
研修員たちはKICのオリジナル教育メソッド「探究実践」をはじめ、神河町での取り組みや企業訪問を通して学び、自国の課題解決に向けたアクションプランを立案する充実した1か月間を過ごしました。中でも、学校法人コンピュータ総合学園理事長の福岡富雄氏が、自ら研究・執筆したオリジナル教材『AI基礎原理とその仕組み』を用いて行った特別講義では、ブラックボックスとされるAIの基礎原理がどのように構築されているかを研修員たちは学びました。
昨今注目されているAIについての講義であったため、講義中や講義後にも多くの質問が研修生員から寄せられ、活発な議論が行われました。
研修最終日である2024年7月10日には研修の総論として策定したアクションプランの発表を行い、修了証が授与されました。今後、研修員たちはそれぞれの母国に帰国後、課題解決に取り組んでいくこととなります。
KICは今後も、世界中の様々な課題解決に挑戦する人材の育成に寄与していきます。