神戸情報大学院大学(KIC)は2024年6月、ICTイノベータコース 2年生の中間審査発表会を行い、学生たちは各々の研究内容を発表しました。中間審査発表会は、8月の修了発表会(研究活動成果の最終報告)に向けた中間報告の場になります。
台湾出身のLAI Yen Hungさんは、「外国人住民と日本の地元住民の多文化共生の促進」をテーマとし、それを促進するオンラインプラットフォーム「CoExistNippon」の開発について発表しました。問題背景として、外国人住民が地域社会に統合しにくいことを挙げ、言語の壁や生活習慣の違いが主な原因とされています。解決策として、先輩外国人住民が経験を共有する場を設けることや、地域のルールや「常識」を学ぶ機会を提供することを提案しました。オンラインプラットフォームは、SNS形式の投稿、オンラインアンケートを通じて情報共有を促進します。
チュニジア共和国出身のIheb Sassiさんは、「AIを用いた肺がん予測システムの開発」について発表しました。早期かつ正確な肺がん検出を目的としており、医者が迅速かつ効率的に診断を行えるよう支援します。システムは、CNNモデルを使用して医療画像を解析し、ウェブインターフェースを通じて結果を表示します。開発プロセスには、データ収集と前処理、モデル選定、トレーニング、およびプロトタイプの作成が含まれます。今後は実データを用いたさらなるテストやフィードバック収集が予定しています。また、医療機関との連携を強化し研究を続ける予定です。
最後に炭谷学長、土田研究科長から「残りの2か月間で最も必要なことは検証です。しっかり検証をしてください。良い評価も悪い評価も皆さんのアイデアを成長させるために非常に重要です。」とアドバイスとエールを送りました。
ICTイノベータコースの2年生は、間もなく2024年9月に修了を迎えます。