2024年1月7-8日にマレーシアランカウイ島で開催されたInternational Workshop on Advanced Image Technology(IWAIT) 2024<https://iwait.online/>にて神戸情報大学院大学(KIC)大寺研究室の金子健太郎さん(2022年4月ICTプロフェッショナルコース入学)、黒臺(若森)万悠さん(2022年4月ICTプロフェッショナルコース入学)が研究成果を発表しました。
IWAITは、先端画像技術分野の研究者、教授、学生、関係者が一堂に会する国際的なイベントとして知られています。1998年に韓国での第1回開催を皮切りに、日本(2000,2003,2006,2013,2021)、韓国(1998,2001,2005,2009,2016,2023)、台湾(1999,2002,2008,2015)、シンガポール(2004,2019)、タイ(2007,2014,2018)、マレーシア(2010,2017)、インドネシア(2011,2020)、香港(2022)などの東アジアおよび南アジア諸国で毎年開催され、今年で27回目を迎えました。
金子健太郎さんが発表した研究「Similar Image Retrieval for Trochanteric Fracture Using Convolutional Neural Networks」”Kentarou Kaneko, Mitsuaki Noda, Ryo Ohtera”では、大腿骨転子部骨折レントゲン画像の特徴を抽出し、類似した過去症例を効率的に検索することを実現しました。これにより、CT装置を持っていない現場における迅速で正確な骨折診断が期待されます。
黒臺(若森)万悠さんが発表した研究「Aortic Injury Detection from CT Images Using Convolutional Neural Network」”Mayu Wakamori, Shunsuke Takahara, Ryo Ohtera”では、CT画像から大動脈損傷を効果的かつ正確に検知する手法が提案されました。これにより、限られた時間で正確な判断をしなければならない医療従事者の、心理的負担の軽減が可能となります。
これらの成果は、医療画像処理技術の進歩に寄与し、臨床診断において新たな展望を切り拓くものと期待されます。また、発表後も多くの研究者と交流を行い、学生にとっても非常に良い経験となりました。
KICは今後も国際的な場で学生の成果を世界に発信していきます。