神戸情報大学院大学(KIC)は7月10日(月)にICTイノベータコース 成果発表会を開催しました。26名の学生が発表をおこないました。成果発表会は1年次において、探究実践演習などで学んだ社会課題に対する解決および実現方法を、社会意義、独自性、経済的価値等の観点から検証しその成果を発表する場です。
グアテマラ共和国のCORDON Javierさんは、研究テーマを「自律走行ナビゲーション『AGROBOT』」と題し、農薬の耐性を持った害虫が発生する課題に着目し、農業支援ロボット AGROBOTによって本課題の解決を試みています。LIDAR(Light Detection And Ranging)、赤外線通信、超音波、GPS、SLAM (Simultaneous Localization and Mapping)などの技術を活用する予定です。現在開発中のプロトタイプ機を見せながら研究の内容を説明しました。
ベナン共和国のElodie Thècle AKOGANさんは、研究テーマを「ベナン共和国における食事管理ソフトに関する研究」とし、ベナン共和国における国民の肥満に関する問題に対し、DNN(Deep Neural Network)や機械学習の技術を搭載したモバイルアプリケーションにより、摂取カロリーの管理や運動に関するアドバイスをおこなうことで解決しようとしています。
最後に炭谷学長から、
「みなさんがこの一年間、大変真摯に学業および研究に励まれていた事を感じる発表会でした。次のマイルストーンでは、2年次に取り組む内容を発表する研究計画発表会が10月の終盤に開催される予定です。それまでに研究対象の課題、先行事例、解決するためのアイディア、検証方法などについて教員と相談しながらブラッシュアップしてください。」
と次回に向けたアドバイスとエールを送られました。