神戸情報大学院大学(KIC)は2023年5月20日(土)、ICTプロフェッショナルコース・ICTイノベータコース(ハロートレーニング)の研究計画発表会をおこないました。
研究計画発表会は2年生になった学生が、これまで学んできた内容をもとにこれから取り組む研究テーマに関して、研究価値や課題解決アプローチの方向性などの妥当性を検証する場です。22名の日本人学生と7名の留学生が発表をおこないました。
黒臺万悠さんは「深層学習を用いたCT画像からの大動脈損傷部位検出」をテーマに、看護師のご経験やインターンシップ先とのネットワークなどを活かし、探究活動でおこなった医療関係者へのヒアリング調査などをもとに、AIと画像データ解析技術を用いた大動脈損傷の読影に関する研究をおこなっています。現時点での調査の状況や今後の研究計画について発表をおこないました。
研究テーマについて説明をおこなう黒臺さん
王越さんは、ご自身が来日してからの悩みごとの1つである、日本語の発音の克服に着目し、在日の中国人留学生をターゲットとした中国人が苦手とする日本語の発音を改善する日本語発音支援アプリの研究をおこなっております。在日している中国の友人に協力してもらったアンケート調査の実施結果や、アプリケーションソフトの概要構成、今後の研究の進め方について説明をおこないました。
教員と質疑応答をおこなう王越さん
発表会終了後、炭谷学長からは、
「みなさん、発表お疲れ様でした。大変興味深く聞かせてもらいました。
これから本格的に研究されるかと思いますが、本日の発表の中で『もう次に進めて良いな。』という方もいれば、『もう少し詰めてから進めた方が良いな。』という方もいらっしゃいました。今回頂いたアドバイスをもとに指導教員とよく相談した上で進めて下さい。実装・検証が早くできる事は良い事ですが、急ぎすぎて後戻りしてしまう事にならないように気を付けてください。大変良いスタートが切れていると思います。みなさまの研究の進捗状況を聞ける事を楽しみにしております。本日は大変お疲れ様でした。」
と学生達にこれからの研究活動のアドバイスとエールを送られました。