12月3日(土)、ICTプロフェッショナルコースの中間審査発表会が実施されました。中間審査発表会は修了発表会(研究活動成果の最終報告)に向かう中間報告となります。研究背景、課題、解決策と実施方法、検証結果等についての発表と質疑応答を通じて、個々の研究活動の軌道修正、精度向上を図ることが目的です。
伊藤 珠江さんは、「⽇本の⾃然を⽣かしたガーデン・パーティーで⾮⽇常を演出」を研究テーマとされました。本学が提携している神河町でのPBL(Project Based Learning)活動を通し、自然豊かな観光資源に魅力を感じ、ご自身のブライダル関係の仕事の経験や、海外旅行の時にガーデンパーティーを知った経験から、神河町のホテルなどと連携し、Web技術などを活用したガーデン・パーティーに関するビジネスの研究をおこないました。実際にガーデン・パーティービジネスをおこなった所、体験して頂いたお客様や、協力頂いたホテルの方にも大変好評でした。今後は起業も視野に入れ更に研究を続ける予定です。
ICTを活用したガーデン・パーティーのビジネスモデルを説明する伊藤さん
こちらの学生は、「海外からの交流人口増加のための支援~自転車ツーリング 記録 映像~」を研究テーマとして取り組んでいます。本学のPBLの活動の中で、神河観光協会が海外の観光客の集客に力を入れている事や、神河ヒルクライムというロードバイクのイベントがある事を知り、ご自身がロードバイクが趣味であることから、ご自身のバックグラウンドや趣味などの経験や強みを活かし、神河町の魅力を台湾人に知ってもらうため、ロードバイクライダーを観光方面で支援するITシステムの研究をおこない、神河町でのロードバイクの思い出づくりの1つとして、ARカメラを活用したアプリケーションソフトを作成しています。
最後に炭谷学長からは、
「みなさま、発表おつかれさまでした。テーマや発想が大変面白いものばかりであり、みなさんの発想の豊かさに感心しました。実装においては、オープンソースやツールや既存のデータなどをうまく活用しておられ、センス良く実装されていることを実感しました。残りの時間でやって頂きたい事を一つだけ申し上げると、『強みを磨いて欲しい』と言う事です。一般的にはうまくいってないところを何でだろう。と考えると思いますが、プロトタイプの実証実験で評価されたところの意味をより深掘りし、提供できる価値をさらに伸ばす方向を考えてみてください。先生方と相談し、強みを更に磨く事によってより良いものにしていってください。本日は、大変おつかれさまでした。」
と、学生達に今後の修了発表会に向けての取り組み方のアドバイスとエールを送られました。
その他の発表テーマ(一部抜粋)
・AIによる食用コオロギ飼育における羽化判別システムの構築
・新体操競技における衣装の色・デザイン決定プロセスの支援に関する研究
・発がん性食品添加物警告アプリ
・関係人口増加にむけたこどもたちの活動での ICT 活用の検証
・日本に来た中国の女性のためのヘアケアサポートツール