神戸情報大学院大学(KIC)は8月16日(火)から8月17日(水)にかけ、ICTイノベータコース2年生の修了発表会をおこないました。修了発表会は2年間の研究成果を集大成として研究科の教員に対して発表する場です。今回、22名の留学生と3名の日本人が英語で発表をおこないました。
南アフリカ共和国のボトゥマ タボ クロスビィ(MBUTHUMA Thabo Crosby)さんは、「南アフリカ共和国における顧客と電力会社によるICTを活用した節電の取り組み。」をテーマに掲げ、母国の社会課題となっている電力問題に焦点をあて、PythonやDjangoなどのICT技術をもちい、国民の節電意識を高めるための研究をおこない、その内容を発表しました。
吉田美樹さんは「ロヒンギャ難民のためのアートを用いたICT4Dプロジェクトの効果」を研究テーマとしました。結婚した女性はモバイルフォンを持ちにくいこと、シングルマザーは就労の機会が乏しいこと、女性が外で働く事に対してネガティブな文化背景があることなど、ロヒンギャ難民の女性が生きる上で困難な環境を変えていくため、メタバースやNFTの技術などを活用し、アートやクラフトを制作・販売して収益を得ることで、自立を促進させるビジネスモデルを発表しました。
発表会終了後、炭谷学長からは、
「みなさん、本日は大変お疲れ様でした。コロナウイルス感染症の影響によってオンラインによる授業を余儀なくされましたが、そんな状況にも負けず、一生懸命に母国の課題の解決のために調査・研究活動に専念され、大変素晴らしい研究活動を発表されました。この後はぜひ、仲間達とリラックスして楽しんでください。本日は本当にお疲れ様でした。」
と学生達にエールを送られました。