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お知らせ

社会課題の現場にICTで挑む ― イノベータコース中間発表会を実施

研究活動

2025/6/13

神戸情報大学院大学(KIC)では、ICTイノベータコースの学生による「中間発表会(Research Planning Seminar)」を開催しました。この発表会は、修士論文に向けた構想を早期に整理し、研究の方向性や社会的意義を明確にすることを目的としたものです。

発表では、論文構成や背景調査、解決策の設計案などを含む初期段階の論文ドラフトが提示され、参加学生はそれぞれの専門性と経験を生かした独自の視点から、ICTによる社会課題の解決に挑む研究計画を披露しました。

教育現場の課題をICTで変革

Emmanuel Nirina APPRYさん(コートジボワール)

Emmanuelさんは、母国コートジボワールの中等教育における教務書類管理の課題に注目。出席簿・成績簿・記録帳といった紙ベースの帳票が物理的に移動される運用の非効率さを指摘し、これをICTで解決するためのWebアプリとタブレット端末の導入を提案しました。

提案されたシステムでは、教員がオフライン環境でもスムーズに記録・閲覧・更新を行えることが特徴で、校長や教育監督官もリアルタイムに進捗を確認できる機能を備えています。現在はプロトタイプも開発済みで、現地での実証実験に向けた準備も進められています。

渋滞のない街づくりを目指して

Basilia TOMEHOさん(ベナン)

Basiliaさんは、都市部の慢性的な交通渋滞と交通事故の増加に悩むベナンにおいて、スマート信号管理システムの導入を提案しました。AIとIoTを活用し、交通量や時間帯、緊急車両の優先順位などに応じて信号の切り替えを最適化する仕組みを構築しています。

アンケート調査やArduinoを用いたセンサー実験、さらには交通シミュレーションソフト「SUMO」を活用した検証など、実証性の高いアプローチが特徴です。交通違反の自動検出や環境負荷の軽減など、多角的な社会的価値にもつながる実践的な提案として注目を集めました。

中間発表会では、上記の他にも多様な国や地域の課題に対する創造的な研究提案が発表され、学生同士・教員との活発な意見交換が行われました。
KICでは今後もこのような機会を通じて、社会課題の現場に立ち向かうICT人材の育成を推進してまいります。

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