未来を拓く扉がここに開く——KICの秋

2025年9月13日(土)と10月1日(水)、神戸情報大学院大学(KIC)は、秋の節目となる2つの重要な式典——学位記授与式と入学式を開催しました。
9月の学位記授与式では、多様な国や文化的背景を持つ修了生たちが、KICでの2年間の学びを終え、新たなステージへと羽ばたきました。修了生代表は「課題を自分ごととして捉え、テクノロジーを通じて社会に価値を生み出す力を学んだ」と語り、「Tankyu Practice」の精神が確かに根付いたことを感じさせました。特に印象的だったのは、「AIは人間の主人ではなくパートナー」というメッセージ。自ら問いを立て、社会を良くするために技術を使いこなす姿勢こそ、KICが育てるイノベーターの姿です。
一方、10月の入学式には、また新たな未来のイノベーターたちがKICに加わりました。アフリカ、アジア、中東などから集まった新入生たちは、それぞれの課題意識と好奇心を胸にKICの門を叩きました。式典にはルワンダ共和国大使ムカシネ・マリー・クレール閣下や独立行政法人(JICA)関西センター木村出所長らが来賓として参加し、国際的な期待の高さを感じさせました。
在学生からの歓迎スピーチでは、「KICは家族のような場所。探究し、失敗し、支え合いながら成長していく場だ」と語られ、新入生たちは希望と少しの緊張を胸に新たな一歩を踏み出しました。
KICが掲げるのは「Social Innovation by ICT and Yourself~ICTと自分自身による社会イノベーション」。この理念は、単なる技術教育を超え、自らの意志と知恵で社会を変える実践的な力を養うことに主眼を置いています。
学位記を手に社会に旅立つ修了生も、これからKICで挑戦を始める新入生も、共通するのは「行動する知性」。課題先進国・日本の中でも、国際都市・神戸という恵まれた環境で、多文化協働と実践を通じて、「自分の中のイノベーション」を形にしていきます。