アフリカ×ICTで未来を共創 ― TICAD9で存在感を示したKICの挑戦

2025年8月、横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)において、神戸情報大学院大学(KIC)は教育機関として唯一、展示ブースの出展から公式イベントの主催・登壇まで、多角的に参加。そのプレゼンスは、まさに“アフリカとICTの未来をつなぐ大学院”として注目を集めました。
ABEイニシアティブからABE4.0へ―新時代の人材育成に貢献
KICは、独立行政法人国際協力機構(JICA)・国際大学(IUJ)と共に「TOMONI Africa・ABEイニシアティブ」公式イベントを開催。アフリカからの留学生受け入れ上位校として、これまでのKIC修了生や在学生の活躍を紹介しました。イベントには多くの参加者があり、国際協力の先端を担う教育機関としての姿が印象付けられました。イベントの様子は「The Japan News」などでも取り上げられました。
AI×アフリカ―現地課題に根ざしたICT活用の最前線
また、JICA・世界銀行・国連開発計画共催の公式イベント「アフリカのためのAIトランスフォーメーション – AI人材育成とエコシステム強化」では、KICの内藤智之副学長がパネリストとして登壇。生成AIと多言語対応の課題を指摘し、「ローカル言語に対応するAIがなければ、真の包摂は実現しない」と語るなど、現場視点の鋭い問題提起がなされました。なお、本イベントの様子はNHKでも取り上げられました。
【外部リンク】TICADにあわせ AI活用しアフリカの発展考えるシンポジウム開催 | NHK | アフリカ
さらに、内藤智之副学長がモデレータを務めたアフリカ農業におけるAIの活用をテーマにしたKIC主催イベントでは、現地スタートアップや専門家と共に、ICTによる生産性向上の具体事例が共有されました。AIアプリ「GEMURA」などの紹介に、会場は立ち見が出るほどの盛況ぶりを見せました。

パネリストとして合田真氏(日本植物燃料(株)代表取締役CEO)、武藤康平氏(DFP(株)代表取締役CEO)、Robert Ford Nkusi氏(KIC客員教授/Yellow Card App.ルワンダ代表)、Alex Ntale氏(ルワンダICT商工会CEO)が参加。
若者が主役―国際連携を牽引する学生たち
今回のTICAD9では、修了生や在学生も積極的にイベント運営に参加。特にABEプログラムの学生たちは、国際イベントの舞台で堂々と活躍し、その姿は多くの来場者に感銘を与えました。学生と教職員が一体となってつくりあげたこの経験は、未来の国際協力人材にとってかけがえのない財産となるでしょう。
KICは「ICTで世界を変える力を育む」大学院として、アフリカの未来、そしてグローバル社会の課題解決に挑み続けます。