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【KickBrain新記事更新】世界トップの計算力で社会に貢献するスーパーコンピュータ「富岳」

2024/11/06
【KickBrain新記事更新】世界トップの計算力で社会に貢献するスーパーコンピュータ「富岳」

1940年代半ばに誕生した電子式計算機ことコンピュータは、80年ほどの間にその性能は飛躍的に向上させ、今や人類に不可欠なものになっている。中でも高い計算力を持つスーパーコンピュータ(以下、スパコン)は世界で開発競争が激化しており、日本でも世界最高水準の性能を持つマシンが開発されている。

その一つが、神戸ポートアイランドの理化学研究所・計算科学研究センター(以下、研究センター)にあるスパコン「富岳(ふがく)」だ。国産コンピュータのフラッグシップとして開発されたスパコン「京」の後継機として理研と富士通が共同で開発し、2021年3月から共用されている。先代「京」の40倍にあたる計算力を持ち、国際的なスパコン性能ランキングである「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」と、「Graph500 BFS(Breadth-First Search)部門」において、9期連続で首位を獲得(2024年5月発表)している。

富岳の目的は、アカデミックでの研究や公共に役立つ社会基盤として定着させることにある。計算性能だけでなく使いやすさにもこだわり、世界最高水準の成果を生み出すことを目指している。例えば、サイバー空間でモデリングした仮想社会、いわゆるデジタルツインを用いて、実社会が抱える課題解決策を繰り返しシミュレーションし、新たな価値を生み出すことにつなげるといったことができる。これまでに、基礎科学やライフサイエンス、気象、防災、エネルギー、ものづくりまで幅広い分野で活用され、さまざまな社会課題解決に役立てられている。

具体的な活用事例としては、新型コロナウイルスの感染が拡大した際に、ウィルスが飛沫やエアロゾルによりどのように飛散するかを予測し可視化するシミュレーションを公開し、有効な対策につなげたことが知られている。また、2020年8月には世界初となるリアルタイムゲリラ豪雨予報の実証実験を成功させている。

理研では富岳を運用とあわせて一般公開もしている。神戸情報大学院大学(KIC)の学生たちが参加した見学ツアーを通して、改めて富岳の魅力を知っていただきたい。

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