【KickBrain8月新記事】未来都市の新たな可能性を創り出す、次世代モビリティをめざして。

リニアモーター・エレベーターが描き出す未来
紀元前3世紀の古代ローマ時代に生まれ、19世紀の産業革命を経て劇的な技術の進化を遂げたエレベーター。1853年のニューヨーク万国博覧会にて、米国の発明家エリシャ・オーチスが世界初となる落下防止装置を備えた実用的なエレベーターを発表すると、それまで困難と言われていた建築の高層化が一気に加速。以来、エレベーターは都市インフラを支える、なくてはならない技術のひとつとなり、超高層ビル群が建ち並ぶ現代の都市空間を創りあげていった。
そんな技術開発の歴史のなかに、今、新たなエポックメイキングが生まれようとしている。それが、リニアモーターによる次世代エレベーターの登場だ。神戸情報大学院大学の教員であるマルコン・シャンドル教授も、リニアモーター・エレベーター開発に第一戦で携わる研究者の一人。2017年には自らの会社を立ち上げ、CEOとしての活動も本格稼働させているマルコン教授がつくる、他とは圧倒的に一線を画す独自の設計思想と技術開発とは何か。そして、描き出す未来はどんな姿なのか、これまでの歩みと研究への想いを語っていただいた。