杉山郁夫特任教授
教員情報

杉山郁夫特任教授
Sugiyama, Ikuo

- 担当コース
- ICTイノベータコース
- プロフィール
名古屋大学大学院環境学研究科都市環境工学専攻 博士課程修了 博士(環境学)
日建設計、日建設計シビル取締役、JR東海コンサルタンツ設計アドバイザー
神戸大学客員教授、大阪大学客員教授を経て現職
a2ee株式会社 取締役CTO
株式会社quality design 研究所 代表取締役
学生へのメッセージ
私はスマートシティおよび都市インフラの計画と設計を専門としています。最近、21世紀に入ってからの社会環境が急激に変化する時代に、人々が幸せに生きるためには、さらなる相互理解が必要と感じることが多くなりました。それではどうすれば相互理解が深まるのでしょうか? 解の一つとして、AIをハブとしてそこに多数の人間が繋がるバーチャル都市の形成があります。この都市では、中心となるAIが人間をはるかに凌駕する知能を獲得していますので、人間はAIの指示どおりに生きるのでしょうか? いいえ、人間が周辺状況を的確に判断し、他者への配慮や共感などを通じて良い関係を構築・維持する力、すなわち人間特有の感情的知性(Emotional Intelligence)が最重要になると思います。この感情的知性EIを育てるには、 1)ユーモアや笑顔 2)金銭の先にある高いレベルの目的 3)瞑想して自己認識 などが有効と言われます。結局のところ、仕事や学業の目的を高く維持し、リラックスして人間ともAIとも仲良くするのが、激動の時代を幸せに生きる秘訣なのですね。KICでは人々のニーズに基づく情報技術の獲得、およびそれを実践し人々のwell beingを向上させるリーダーの育成に力を入れています。主な研究テーマ
- 専門は都市とインフラ(infrastructure)の計画と設計です。研究テーマは、1)well-being指標の体系化、2)空間快適性の定量化、3)利便性とセキュリティ確保のための個人識別、4)言語を介さない身体と精神の状態分析、5)文章による文章情報の抽出、です。なお、上記2)~4)はAIによる画像認識技術、5)はAIによる自然言語処理技術に基づきます。これらはすべて1)におけるwell-beingの向上をめざします。
論文
- 日本工学アカデミー 科学技術イノベーション 2050 委員会 (STI2050) 分科会1主査,科学技術イノベーション2050委員会 (STI2050委員会)報告書 第五章主査(2022)
- 交通科学研究会 研究発表会,深層学習を用いた歩行者の表情認識に基づく快適性の評価手法に関する研究(2020)
- 林良嗣(元世界交通学会会長)ほか共著:『都市のクオリティ・ストック 土地利用・緑地・交通の統合戦略』鹿島出版会(2009)日本地域学会著作賞受賞
- 秋山宏(元日本建築学会長)ほか共著:『緑地・公共空間と都市建築』日本建築学会創立120周年記念 日本建築学会叢書2 (2006)