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「何のために、誰のために仕事をするのか」を追求する ~キャリアを糧として学ぶICT技術(前編)~

ICT教育

2016/1/28

System Integratorとしての行き詰まりを感じて

System Integratorとしての行き詰まりを感じて

プロフェッショナルコース修士1年
横大路勝也さん

研究テーマ:
サービス工学を取り入れたEA(エンタープライズ・アーキテクチャ)分野への『新たな価値提供』を目指す!!

これまで約10年間、ICT業界に関わってきました。System Integratorを派遣する会社に所属して、企業の業務システムにおけるシステム構築から運用・保守といったインフラ系エンジニアとして携わってきました。

仕事はそれなりに充実していましたが、いわゆるSystem Integrator系のエンジニアという職業は、お客様であるクライアントから仕事を一部分のみアウトソーシングされており、仕事の範囲もお客様側で事前に取り決められてしまいます。

仕事を始めて数年後、現場にも慣れてくると、言われるままに行うだけの仕事には疑問を持つようになってきました。依頼内容に応えるだけでは物足りなさを感じ始めていたのです。「自分は一体誰のため、何のために仕事をしているのか。この仕事が本当にクライアント先でどの事業に貢献できているのだろうか」。そんな思いを頻繁に持つようになった矢先、自分の会社内で大きな出来事がありました。

必要なスキルを自己分析

2008~2009年にかけて発生した、リーマンショックのあおりを受け、複数のクライアント先から次々と業務委託を打ち切られてしまうという事態が起こったのです。正直、大変ショックを受けましたが、クライアントの意向で簡単に仕事の有無を決定されてしまう立場の弱さが一番の原因だと悟りました。

これから先、System Integratorだけをやっていてもこの業界で生き残ることはできないだろうと察し、今後のキャリアを変える決意をしました。それまでに感じていた、「仕事とは何のために、誰のために貢献できるのか」をテーマとして、キャリアを形成していくことを考えた時に「社内SE」というポジションが浮かび上がりました。所属する企業内の全システムを自分で管理でき、また自身の裁量で業務を遂行できる「社内SE」という職業には非常に魅力を感じたからです。

また、自分が手がけたシステムが会社の中でどう役に立っているのか、自身の目線で見てみたいと思ったことも大きなきっかけとなりました。しかし自分にはそのためのスキルも経験もありませんでした。

自己分析の結果、「お客様の要望にマッチしたシステムを提供できる力」が自分にとって足りないスキルであると感じました。単に技術だけを提供するエンジニアではなく、上流工程(例えば、ユーザ部門から要求される機能を的確にヒアリングして洗い出し、どのようにシステム化させるかを判別出来るスキルなど)を担える人材が企業にとって必要とされているのだと思ったからです。

目指す「上流工程」を学ぶために

「社内SE」を目指すことに照準を合わせ、その時点からさっそく行動を開始しました。まず必要だと考えた3つのスキルを身に付けることを目標にしました。

ひとつ目は社内の課題解決、業務改善のために「何ができるのか」を見極め、そのために必要な「情報システムアーキテクチャ」を検討し、会社と交渉する力。

二つ目はシステム導入のためのベンダーやSystem Integratorとの折衝力。

三つ目として、それを実行するために誰にどう動いてもらうのか、どう指示するのか。スケジュール管理を含めた、プロデュースをする力です。

就職活動も始めていましたが、やはりスキルも経験も足りないためになかなか「社内SE」のポジションで就業することができませんでした。そこで不足しているスキルを穴埋めすべく、学校で学び直すことを決意しました。条件としては、上流工程を実践で学べることと、関西にいながら通えること。そこで出会ったのがKICだったのです。

システムエンジニアになるならプロフェッショナルコース

システムエンジニアになるならプロフェッショナルコース

システムエンジニアになるには、2年間でICTの基礎知識と応用技術を体系立てたカリキュラムにて修得する必要があります。 就職、転職後には実務に耐えうるスキルを身につける必要がある為、実践形式で指導します。卒業後の進路内定率は99%。

ICTから離れて見えた可能性

藤原明生准教授が上流工程を専門的に教えていることを知り、KICの説明会に行ってみることにしました。

藤原先生には個別に面談もしていただき、KICなら自分が求めるスキルを学ぶことができるのではないか、と感じました。実はほかの大学院なども検討しましたが、ここまで実践的に授業をしている「専門職大学院」はなかなかありません。ビジネスに直結しているところも理想的です。

進学を決めた後は、システムエンジニアの仕事を両立させながら独自で学費を準備するには困難であると判断して、全く畑違いの住み込みのサービス業界で2年働きました。スピードの速いICTの世界から2年間も離れてしまうことには不安がなかったとは言えませんが、その時の私は、その先の未来を見ていたためにさほど気になりませんでした。

むしろICTの世界から離れていたこの期間は、他のサービス業と同列に見ることができたのが大きな収穫でした。例えばICT業界にどっぷりと浸かっていた時には、当たり前のように専門用語ばかり使って説明していることに自分は気付いておらず、お客様が理解できなくて内容を指摘されることもしばしばありました。ICT業界であってもサービス業であっても、いかに相手に適したサービスを提供して満足頂けるかという点ではなんら変わりはないと感じました。

一を十にする価値を生み出せる企業人に ~キャリアを糧として学ぶICT技術(後編)~

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数あるサービスの中から「必要なもの」「不必要なもの」を正確に取捨選択できる能力は、今の世の中に求められているスキルだと実感しています

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