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日本の常識は世界の常識ではなかった ―ICTで世界中の子どもたちに教育を―(前編)

ICT教育

2015/11/18

映像や画像への興味をICTビジネスへ

映像や画像への興味をICTビジネスへ

イノベータコース2年
高原敏竜さん

同じニュース番組でも国によってカラーやトーンが全然違うのをご存知ですか?キャスターがいて、バックにテロップが流れて、画面下に文字が出るという作りはだいたいどこの国も同じですが、例えばアフリカなら全体の色がくすんでいて、白が浮いている。ヨーロッパは青系の鮮やかな色がメインで黒が沈んだ感じ。これを仕事に生かしたい。常日頃からそう考えていました。もともと芸術系の大学で映像を学んでいましたので、国によって色や画面の見え方、注目する場所の違いがあることはとても興味深いことです。

「見え方が違う」という気づき

Webサイトでも同じことがいえます。ともすれば私たちはwebサイトを見る時に当たり前と思っていることがそうではなかったということに気づくことがあります。例えば「ホーム」ボタンの形。一般的には一軒家のような三角屋根の家の形をしたボタンを私たちはホームボタンとして認識しています。しかし、世界のどれほどの国がこの三角屋根の形を「家」と思うのでしょう。世界中にはさまざまな家の形があります。日本の「家」は世界では通用しないのです。このような「日本の常識」は世界の常識ではないことに「気づく」ことが大切です。この「気づき」の大切さは授業の中で最も学んだことです。

世界に目を向けた時、ICTについて学ぼうと決意

青年海外協力隊の隊員としてセネガルに滞在していた経験から、世界中の開発途上国では教育を受けられない子どもたちが多くいることを実感しました。ひとりでも多くの人が教育を受けられるようにならないだろうか。そう思っていた矢先、神戸情報大学院大学にイノベータコースが新設されることを知ったのです。世界中から学生が集まってくる環境、プログラミングに加えて「ICT4D(Information and Communication Technology for Development」をクローズアップした学びを得られること。世界に目を向けた時、人々が抱えるさまざまな問題をICTで解決することはできないだろうか。居ても立ってもいられず、なんの迷いもなく入学を決めてしまいました。

「eラーニング」を開発途上国へ普及させたい

研究テーマは「アイトラッキングとeラーニング」。「アイトラッキング」とは目の動きを調べるための機械です。ICTによるeラーニングでの教育について研究したいことを相談していた教授から紹介していただきました。国によって、画面の中でも特に注目する箇所や文字、色が違うことをアイトラッキングによる実験で分かってきました。その結果をもとに、いかにeラーニングで学びやすい環境を整えることができるか、が私の目下の課題。今はその実現のために奮闘中です。

発展途上国の課題に思いをはせる ―ICTで世界中の子どもたちに教育を―(後編)

発展途上国の課題に思いをはせる ―ICTで世界中の子どもたちに教育を―(後編)

途上国の発展を考え続けたこの日々の中で、情報の大切さ、情報と開発を結びつけていくことの重要さを痛感。その後もICT4Dを実践できる道はないのかと考えていた時、神戸情報大学院大学に出会うことになりました。

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